【ブランドとは、長い時間の話】 | DARGO

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2025/09/23 18:46

いつも熊本発インディーズT-shirtブランド【DARGO】のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。


DARGOが頻繁に提唱している「LAND TO COAST(ランド トゥ コースト)」とは・・・?


















阿蘇と天草の中間地点、
 城下町 「熊本市」


DARGOは2015年、
四畳半の部屋から
熊本発の小さなTシャツブランドとして
スタートしました。


今でこそ、たくさんの人が "ブランド" を立ち上げています。
今でこそ、たくさんの人が "このTシャツはシルクスクリーンで手刷りでプリントしています" と言うようになりました。


これはSNSを利用した、
新しいオリジナルブランドが
爆発的に誕生する黎明期、
2015年頃の話。



『何のために洋服ブランドをつくるのか』


熊本市内のセレクトショップで勤務していた僕にとって、独立してブランドを設立する大義はお客様の週末をさらに楽しくさせるため。
今から10年前の2015年、世に出回るTシャツはロゴマークをワンポイントで単色刷りされたものばかりでした。
ワードチョイスもマーケティングされたフレーズばかりで、愛がないように感じ、言語化できない不満を同じアパレル業界に対して持っていたんです。


時は遡り、第2次古着ブーム、全盛期の2004年前後。
青春時代の中学~高校生の頃、熊本の並木坂によく洋服を買いに行っていました。
特に古着。大好きでした。1点モノの色とりどりのT-shirtに少年の心は魅了されたのです。ワクワク感、高揚感。男の子としてのテンションが上がる感覚を今でもハッキリと覚えています。自分の外見もカッコよく変身し、自己肯定感が増したことで友達も増え、地元のコワい先輩とも話せるキッカケを与えてくれました。古着、ファッション、最高でした。



『沢山あるから安くないと買わないよ!』


これはもしかしたらTシャツの宿命なのかもしれません。
沢山あるんだから安くないと買わないよ。
安いのいいですが、心から満足できる欲しいTシャツがありませんでした。
僕は昔のように 少年のように興奮できるTシャツが欲しかったんです。


そして2015年、25歳。
独立を真剣に考えていた時期。
ここで言語化できない不満が明確になりました。
『古着のT-shirtのように、色鮮やかな多色刷りのT-shirtが欲しい』と。


ね、なんか、思えばなんですが、
有り難いことに熊本にも実力派な古着屋や
セレクトショップが沢山ありました。
で、憧れるんです。無意識に。
『自分も将来、セレクトショップか
古着屋を開く』と。


冷静に考えれば「それ、誰が決めたと?」と
いった感じですが。


よく考えたら地元(ローカル)で生まれ育ち、
地元の服屋で沢山買い物し、その地元で
ショップ店員として仕事に就いた少年が、
意志や想いをもって立ち上げた
" 地域のオリジナルブランド" が熊本に無い。


僕にとってのVANSやLevi's,
Patagonia, THE NORTH FACE など、
他にも沢山のアメリカのブランドは
それでした。


よし、地域(熊本)のブランドを作るぞ!
そして並木坂で育ててもらった経験を
表現するぞ!ひいては、それが熊本が
盛り上がるキッカケになるといいなと
思い、立ち上げたブランドが
【DARGO(ダーゴ)】でした。


だごヤバい、とか
だご凄い、とか
熊本地方の方言「だご(= とても )」
をテキトーにアメリカっぽく名付けています。


とにかく中途半端なことはしない!
振り切って "とても〇〇" なことだけ表現する!


ブランドとしての真の意味合いは
後から皆さんが付けてくれるので、
とりあえず名前はこれで。重要なのはクリエーション。


そんな気持ちで2015年、四畳半の部屋から
シルクスクリーン1枚、インク、
無地Tシャツ3枚でスタートしました。



『STANDARD & CORE』

ファッションの花形ではなく
基本である "Tシャツ"


世に欠かせないPCやスマートフォンにもコア(CPU)が搭載されていますが、ファッションの基本でもあるTシャツにもコアは絶対必要なはず。そして見る人にとっては "洋服のCPU" は見えるはず。


DARGOではT-shirtのコア(CPU)は
ファッションへの情熱、
そして歴史ある熊本への愛と捉え、
沢山あるけど安くないと買わないよという
風潮になってしまったTシャツだったとしても、
情熱を技術に転換し、熱心なモノづくりを行うと強く決めました。


売れなくても  売れなくても
誰かに響くまで続ける、と。


それがSTANDARD & CORE
DARGOのプリントウェアのラインを指します。


そしてその精神性はシルクスクリーン13版と、
圧倒的な版数(色数)を用いたことで
青春時代に見たアメリカの古着のT-shirtより
色鮮やかなウェアへと進化しました。


その多色刷りの "作品名" が
「LAND TO COAST」

熊本は雄大な大阿蘇と
天草の静かな凪を合体させた
グラフィックです。


5m 離れてみると
アメリカのプリントウェアに見えるように、
意図的に描いています。


海と山、相反する心象風景ですが、
海水が蒸発したら海底が断崖絶壁の山になり、
はるか昔、現存の山は海だったらしい。
そして今、僕らが登る山の斜面は海底だったとか。


そして2025年、9月
ダーゴ創設10周年


ブランドとは長い時間の話。
そんな10年間のこと、そして11年目へ
繋がるストーリー


そのタイトルでもある
「LAND TO COAST」
磨き上げたSTANDARD & COREの
精神は山と海に辿り着きました。


特別なウェアを皆様にお届けできて
とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
11年目もどうぞよろしくお願いいたします。

















洋服には、楽しい週末の思い出を
保存することが可能です。
どんな楽しいストーリーを記憶させるか
それは皆さんのアクション次第。


ここ熊本には美しい自然、景色
そして美味しい食事が
存分にお楽しみいただけます。


2004年の熊本の古着ブームから
始まったDARGOというウェアが、
皆さんの楽しい週末をさらに
盛り上げるキッカケになりますと、
此れ幸いで御座います。



DARGO / Narimatsu

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